国取りモード設計

「天下取り」── 戦国大名を選び、このカードゲームを戦闘に使って国を取る + 大名台帳(第3弾)の種 第1稿

コンセプト

プレイヤーは戦国大名のひとり。領国と配下の武将を持って始め、季節ごとに隣国へ兵を出し、合戦は『大将軍』そのもので戦う。国を取るたびに武将(=新しい戦い方)が配下に加わり、軍が変わっていく。哲学①「大将軍は戦い方を集めるゲームである」を、盤の上で一番大きな形にしたモード。

三つの柱
一戦は短く──国取りは戦の回数が多い。小競り合いは規模S(城壁5・手札5・3分)、城攻めだけ規模M/L。哲学②「何度も戦うことで深くなる」そのまま。
デッキ=国力、ただし30枚──領国が増えると所持する兵と武将の「プール」が太るが、一戦に持ち込めるのは構築ルールどおり30枚。「どの30枚で出るか」がそのまま戦略になる(デッキ構築機能をそのまま使う)。
討死は失われ、討ち取れば家臣になる──自分が失った兵は相手の家臣に、相手から討ち取った兵は自分の家臣に。負けると本当に痛く、勝つと戦い方が増える(首を取る=人を得る)。

盤面──まず畿内〜東海の小さな盤から

いきなり全国ではなく、1560年前後の畿内〜東海〜甲信・関東西部(15国)の盤で作り、仕組みが回ってから全国盤へ広げる。盤は節点と辺の抽象地図(国=丸、隣接=線)で始める。絵としての日本地図は後から載せ替えられる。

尾張 美濃 三河 遠江 駿河 相模 信濃 越後 越前 北近江 南近江 若狭 畿内 摂津 大和 伊勢 甲斐は信濃・駿河・相模に隣接
1560年の主城の格(守備時の規模)隣接
尾張織田信長城(M)美濃・三河・伊勢・北近江
美濃斎藤義龍→龍興本城・稲葉山(L)尾張・信濃・北近江・越前
三河今川(松平元康が従属)小城(S)尾張・遠江・信濃
遠江今川義元城(M)三河・駿河・信濃
駿河今川義元本城・駿府(L)遠江・甲斐・相模
甲斐武田信玄本城・躑躅ヶ崎(L)信濃・駿河・相模
信濃武田信玄城(M)美濃・三河・遠江・甲斐・越後
相模北条氏康本城・小田原(L)駿河・甲斐
越後上杉謙信本城・春日山(L)信濃
北近江浅井長政城・小谷(M)美濃・越前・南近江・尾張
越前朝倉義景本城・一乗谷(L)美濃・北近江・若狭
若狭武田(若狭)小城(S)越前・畿内
南近江六角義賢城・観音寺(M)北近江・畿内・伊勢
畿内(山城)三好長慶城(M)南近江・若狭・摂津・大和
摂津(石山)本願寺顕如本城・石山(L)畿内・大和
大和松永久秀城・多聞山(M)畿内・摂津・伊勢
伊勢北畠具教小城(S)尾張・南近江・大和

隣接は史実の街道をおおまかに。全国盤では中国(毛利・尼子)、四国(長宗我部・三好)、九州(島津・大友・龍造寺)、奥羽(伊達・最上)、関東(佐竹・里見)を追加する。

季節の手番

1年=4手番(春夏秋冬)。各手番、すべての大名が順に動く。プレイヤーの戦だけ画面で遊び、AI大名同士の戦はシミュレータで一瞬で決着させる(CPUの手筋 actAs は両陣営共通なので、そのまま使える)。

① 徴兵領国1つにつき兵カード1枚をプールに補充(城の格が高い国は武将候補が出ることも)。プールの上限は領国数×10枚。 ② 出兵隣接する敵国に攻め込むか、守りを固める(この手番は動かない=プールの弱い兵を1枚、兵站材として温存扱いで補充など、軽い内政)。 ③ 合戦攻め手も守り手もプールから30枚(構築ルール内)を選んで戦う。規模は守る国の城の格で決まる(小城S/城M/本城L)。プレイヤーは編成画面で選ぶ(「前回と同じ」で即出陣)。AIは自動選出。 ④ 戦後攻め手が勝てば国を得る。敗れた側は、その合戦で討死した兵・武将をプールから失う(城壁から手札に駆け込んだ兵は戻る)。本城を落とされた大名は滅亡し、その武将は勝者に降る(確率、または総大将の能力で変動)。

冬は出兵できない(雪)。その代わり徴兵が2枚。これで1年のリズムが生まれ、「冬の前に取っておく」判断が出る。

大名=総大将∞と、戦い方の種

既存の総大将11人(信長・顕如・孫一・信玄・元就・氏康・義元・龍興・長政・義景・光秀)はそのまま大名になる。新しい大名は必ずその人物の史実の戦い方から能力を起こす(哲学①)。以下は種。数値・発動条件はすべて要調整

大名能力の種(史実)再利用できる仕組み
上杉謙信∞〈車懸り〉勝ったセットの兵のうち1枚は陣に寄らず、ただちに手札へ戻る(川中島の波状攻撃)風林火山の変種。帰陣の経路を1本短絡
徳川家康∞〈忍耐〉敗れたセットの兵1枚が討死せず、裏向きで陣へ逃れる(三河武士の粘り。三方ヶ原から生還)setBeatenの例外
島津義弘∞〈釣り野伏せ〉軍略として設計(名前は温存済み):相手の出したセットに応戦の代わりに使う——次の自分の手番に出すセットは兵站力を無視し、勝てば打撃+1(引き込んで伏兵で包む)奇襲の強化版。軍略枠
長宗我部元親∞〈一領具足〉自軍の農兵(1)は、出すとき強さ2として扱う(半農半兵)effStrに所有者依存の補正(初のケース、要注意)
伊達政宗∞〈騎馬鉄砲〉騎馬武者(6)と鉄砲足軽(8)を同じセットとして出せる(強さ8扱い)classifyの例外
大友宗麟∞〈国崩し〉大筒の〈砲撃〉追加ダメージが2になる(フランキ砲)hogekiの係数
三好長慶∞〈畿内の覇者〉開始時の兵站+1(経済力)SCALESのhyoroに+1
松永久秀∞〈平蜘蛛〉自分の天守が破られて落城する瞬間、相手の城壁に2ダメージ(爆死の道連れ。勝敗は変わらないが、国取りではその後の相手の消耗になる)gameOver直前のフック。国取り専用の旨味
尼子経久∞〈謀聖〉相手の兵站から1枚を自分の兵站へ移す(元就〈謀略〉の兄弟。勝利時)mamushiの変種
龍造寺隆信∞〈肥前の熊〉5枚連隊を出せる(通常は4枚セット・5枚連隊だが、同強5枚を許す)classifyの枚数上限
佐竹・里見・最上 ほか後続。地方盤を作るときに史実から起こす
真田昌幸(武将)〈表裏比興〉軍略を合計6枚まで積める(デッキ構築ルールの例外)deckErrorsに所有者条件
北畠具教(武将)〈剣豪〉単騎勝利+1(一番槍の再利用)ichiban

勝利条件とシナリオ

AI大名

データと実装の段取り

データ:KUNITORI = { provinces:[{id,name,adj,castle:'S|M|L'}], daimyo:[{id,name,taishoKey,home,provinces,pool:[keys],busho:[keys]}], scenarios:[{year,title,state}] }。プールのカードは台帳キー(POOL)。
画面:出陣画面に「国取り」ボタン → 大名選択 → 盤面(SVGの節点地図・各国に旗と兵数)→ 季節ループ。合戦はそのまま既存のゲーム画面(口上は省略可、陣容確認はあり)。
段取り:KT1 設計書(本稿)→ KT2 データ(国・隣接・大名・初期プール)→ KT3 盤面UI+季節ループ+AI+シム決着(プレイヤー戦もまずは自動決着で回す)→ KT4 プレイヤー戦を既存エンジンに接続(プール→30枚→合戦→戦後処理)→ KT5 滅亡・降将・年表・保存 → KT6 開始年シナリオ → KT7 第3弾カード(新大名∞)→ KT8 全国盤。
最小試作:大名4(織田・今川・斎藤・武田)、国8(尾張・美濃・三河・遠江・駿河・甲斐・信濃・伊勢)、10季節。これで「戦の回転」「プールの増減」「AIの出兵」の手触りを見る。

決定事項(2026-08-23)

試作の現在地:表紙「天下取りへ」から。盤は3つ——試作盤(国8・大名4)/畿内〜東海盤(国18・大名14)/全国盤(国42・大名24)。国42・大名24の全国台帳(KT_ALL_PROV/KT_ALL_DAIMYO)から盤を切り出す。第3弾として総大将∞14人を追加(上杉謙信〈毘沙門天〉=刺客で討たれない/三好長慶〈畿内の覇者〉=開始時兵站+1 は新しい仕組み。松永・六角・北畠・伊達・最上・佐竹・里見・尼子・長宗我部・大友・龍造寺・島津は既存の仕組みを史実の名で再利用)。季節の手番・AI大名(大名ごとの積極性)・無音の決着と年表・プレイヤー戦・滅亡と降将・当主討死・保存。未了:手動編成、開始年シナリオ、新大名の固有メカニクス(車懸り・一領具足・騎馬鉄砲など設計書の種)。

決めたいこと(未決・次)

『大将軍』国取りモード「天下取り」設計書 第1稿 ── 最小盤15国・季節の手番・大名台帳の種